https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200402-00010003-wedge-n_ame
米空母艦長から発せられた「コロナウイルスSOS」の衝撃
4/2(木) 12:41

「感染拡大回避のため乗員緊急退避の裁可を仰ぎたい」-米第七艦隊空母「セオドア・ルー
ズベルト」の艦長が31日、上官宛てに異例の直訴に及んだことが明らかになり、国防総省
(ペンタゴン)全体に衝撃が走っている。
サンフランシスコ・クロニクル紙は同日、現在グアム島に停泊中の原子力空母「セオドア・
ルーズベルト」艦長ブレット・クロジア大佐が上官宛てに送った直訴状(4ページ)のコピ
ーを入手、その内容を特報として報じた。

それによると「これは政治的判断を擁する緊急事態であり、われわれは今、戦争状態にある。
ただちに行動を起こさなければ、最も信頼を寄せる国家資産ーすなわちわが乗員たちを見く
びったことになる」との書き出しで始まる直訴状は、すでに艦内に拡大しつつあるコロナウ
イルス感染の脅威に言及する中で「4000人超の乗員の大半を2週間にわたり本艦から退避させ
ることは異常事態と言えるかもしれない。

しかし、このまま若い男女乗員たちに艦上任務を続けさせることは、無用のリスクにつなが
り、艦長に寄せられた信頼に背くことになる」として、できるだけ速やかに、特定任務以外
の大部分の乗員たちを上陸させ、ウイルス感染テストの実施や、治療措置を講じるよう求めた。

平時において現場の指揮官が、作戦任務中の兵員たちの撤退判断を上官に直接仰ぐことは極
めて異例だが、トランプ大統領自らが今回のコロナウイルス危機について繰り返し「戦争状態」
としてきただけに、第七艦隊のみならず、ペンタゴンの早急な対応が求められる事態となった。
(略)

さらに、ジェームズ・スタブリス退役海軍大将(元NATO統合軍司令官)も、クロニクル紙との
インタビューに応じて次のように語った: