>>613
薬局で処方される場合は抗生物質も抗菌薬もまとめて「抗菌剤」と呼称される
・抗生物質=天然から抽出されたもの
・抗菌薬=合成物
処方箋に書かれる「抗生剤」は抗生物質の略ではあるが抗菌剤を含めた呼称だから同じと言えば同じだが
その性質は別物である

細菌とウイルスが別系統の微生物なので細菌を殺す抗生物質はウイルスには効かない
インフルエンザにペニシリンなどの抗生物質を用いても効果がないだけでなく副作用を伴う

抗生物質(抗菌薬)は細菌感染に薬効がある
抗生物質は病気の原因になっている病原体の細菌を殺したりその増殖を抑えたりする薬で、それ以外には効果がない
あくまでもある一定範囲の細菌にしか作用せずウイルスや真菌には作用しない
ウイルスには抗ウイルス薬、真菌(=水虫など)には抗真菌薬と特化した薬剤を使わなければ意味がなく
ゆえに「抗菌薬」というカスタマイズされた物質を処方しなければならない
個別に判断せずなんでも強ければよかろうなのだで沢山使うと細菌が変異して抵抗力を持つようになる