小売の皆さま「4月に売る商品、本当に確保できていますか?」
3/27(金) 13:30配信商業界オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200327-00002601-shogyokai-bus_all

東京都の小池知事の「都市封鎖」発言から始まり、東京都が週末の外出自粛を要請し、都に隣接する県は都内への外出自粛を要請しました。
この発言が、消費者の買い占めに拍車をかけましたが、東京から始まった買い占め行動は、翌日の朝から首都圏に拡大しています。

「米は政府備蓄と民間在庫合わせて国民の消費量で計算すると6.2カ月分、小麦は2.3カ月分、大豆の民間在庫は1カ月分」と述べています。
もしも、消費者が消費量の2倍を買い占めれば、米は3カ月の在庫となり、小麦は在庫がなくなり、大豆はすぐになくなります。

この先、東京都も含め首都圏等での自粛が、今週末の2日間だけで終わることは考えられません。深刻な事態が起これば、
すぐにでも緊急事態宣言を出そうと準備を進めています。緊急事態宣言が出されると、ますます食料品や生活必需品は手に入らなくなります。

もしも都市封鎖ということになると、食料品は国が統制するようになり、事業者の自由は奪われるかもしれません。

何をどれだけ仕入れればどれだけの売上げが上がるかは、小売店の皆さまには詳細に分かるはずです。
その食材、商品を力のある小売店・企業が買い占めようとするのは自然の流れです。
あなたは、そうした食材、商品は、いつまで仕入れられるか把握していますか。

売るものがなくなれば店はつぶれます。

今、1カ月の発注をしてどれだけの業者が「大丈夫、任せてくれ」と言えるでしょう。
簡単に「問題ないよ」と言われたら疑った方がいいでしょう(おそらく入ってこないでしょう)。

日本の流通が、どれだけ複雑なのかは言うまでもありません。生鮮品でも、市場に行けば欲しいものがどれだけでも手に入るわけではありません。
すでに食品の奪い合いは始まっています。

特に、スーパーマーケットには、生鮮食品をいかに仕入れられるかが、これからの生命線になります。
個別の商品は挙げませんが、あなたの店で4月に売れる商品は本当に確保できているのでしょうか。