統合失調症の方への対応方法

統合失調症の方には急性期と回復期と慢性期による経過を辿ることが多く、それぞれの経過の時期によって対応を考える必要があります。

急性期の場合では陽性症状である幻覚、妄想、幻聴などが活発的であり精神的に興奮している事が多く危険な状態が予測されます。

暴力を引き起こす事もあるため、距離感を保つ事や興奮させる言葉を投げかけない事や幻聴、妄想、幻覚に対して否定しない様に会話する事が必要と言われています。

本人には明確な症状が現れ、それを他者に否定される事によって興奮することもあるため、現実的に起きている事に対して理解を示す声かけが必要になります。

第三者からは理解しにくい言葉を発現する事が聞かれたとしても、「そうなんだね」と否定もせずに肯定もしないような表現方法が適切です。

肯定する事でも妄想や幻覚を認めてしまうからです。

急性期の場合では、ドパミンの分泌が高まっている事により普段温厚な方でも興奮性を伴う事があります。