>>667

昨年7月、日本は半導体の核心素材3品目に対する対韓国の輸出規制を打ち出した。
強制動員被告企業の韓国国内資産の現金化も行われていないのに、
安倍は報復の剣を抜いて国際社会を驚愕させた。
当時、参議院選挙を控えた対韓国強硬策は、安倍と彼を取り囲む右翼の作品である。
日本ですら反発を招いたこの措置は選挙で大した結果は出なかったが、
韓日関係を国内政治に躊躇なく利用する安倍の真の姿をはっきりと確認させた。

今回もその延長線上である。韓国人入国禁止について、
韓国人や韓国政府が猛烈に反発することを予想して、安倍は先制攻撃を加えたのだろう。
韓国は日本のコロナ感染者の増加傾向、数字に表れない『透明の感染者』がさらにいる
はずだという恐怖にもかかわらず、日本人の入国禁止に慎重な姿勢を立て通してきた。
「コロナ診断キットの技術を日本に提供する」と、保険福祉部長官が公言までした
韓国である。もちろん韓国は日本が発表した翌日の6日の夕方、
迅速に相応措置を出した。泣きたいところに頬を殴ってくれた(?)恰好である。

韓国を軽く政治に使う日本と同一線上に置くのは冒涜であり、
韓国を侮辱する嫌韓行為である。日本のビザ効力停止に対し、
相互主義に従ってビザ効力停止を選択した韓国政府を『反日』だと攻撃する日本の保守と
一部のメディア、ジャーナリストの見当違いな話を聞くのは痛々しい。

日本の大邱(テグ)や清道(チョンド)など、感染者の発生が多い地域の入国制限は
妥当だった。しかし、全面的な制限は納得し難い。『特別入国手続き』のような
中間段階をなぜ省略したのか残念だ。輸出規制措置や韓国人入国禁止は、
歴代のいかなる日本の首相も行わなかった外交的逸脱だ。
殖民地支配の負債意識が少しでも残っていた元首相とは異なり、
韓日を普通以下の関係に下げようとする安倍首相は韓国に大きなリスクだ。

韓中、韓日、日中は、外交懸案を常に抱えて住んでいる隣人である。
非伝統的な安保領域である感染病だけは、国境を越えて協調する枠組みを作るべき
なのに、日本は単独で逆行する。安倍リスクがどこまで暴走するのか心配だ。