ダイヤモンド・プリンセス号に乗った公衆衛生の専門家 「下船後に発症者が出るのは想定されたこと」
【和田耕治(わだ・こうじ)】国際医療福祉大学国際医療協力部長、医学部公衆衛生学教授
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-wada
(以下抜粋


>乗客もクルーも厚労省や内閣官房の職員もDMAT(災害派遣医療チーム)も感染したのはなぜだと思われますか?
感染予防策を100%に徹底するのは訓練された医療従事者でも難しいです。個人に依存した対策、特に手洗いに関しては徹底が難しい。
一般の人に「こまめな手洗いをしよう」と言っても、朝、職場に来た時に全員が手を洗うかと言えば洗いませんよね。

>私が聞く限りでは、2月5日あたりまでは、船内でいろんなソーシャル・ギャザリング(社交的な集まり)があって感染を広げていたようです。
5日や6日ぐらいまでは、船内の行き来はかなり減ったとはいえ、少なからずあったようです。感染拡大が明らかになりそれ以降は厳しく制限されたようです。

>2月5日に検疫を開始した以降に感染し、その後に発症したと考えられる人が、少ないですが一定数いると考えられます。一人一人の行動を追うことは難しいので、一律な基準でさらに濃厚接触者を区分けすることは困難です。

>ーー乗客も追加の隔離が必要とはなりませんか?
法的な根拠はないですし、曖昧な情報によって隔離することはできません。
もっと長く隔離すべきだという人は何を根拠におっしゃっているのか伺いたいです。
>国内でももうこれだけ広がっているのに、この方々だけをさらに隔離すべきだという根拠があるなら教えていただきたい。
>もし国内で全く感染者が出ていなかったとしても、追加の隔離は難しいと思います。その人たちの人権はどうなるんですかと責められたら、防御し切れないでしょうから。

>ーーそもそも今回の現場に感染制御の専門チームはいたのですか?
>感染制御の専門家はいました。

>ーー結果も含めて、感染対策のチームが機能したかどうかについて、先生はどのように評価していますか?
>様々な制約の中で出来得る対策が行われていました。もちろん、課題は感じています。

超法規を連呼する某医者に見せてやりたい。