韓国、新型ウイルスで初の死者 宗教団体での集団感染も拡大
2020年2月20日 23:09 発信地:ソウル/韓国

【2月20日 AFP】韓国で20日、新型コロナウイルスによる初の死者が報告された。
同国では感染者数が2日連続で急増して計104人となったが、
そのうちの半数近くが、ある宗教団体に集中している。

 韓国疾病予防管理局(KCDC)によると、各地で新たに51人の感染が確認され、全国の
感染者数は計104人に上ったという。2日前の18日までの全国感染者数は31人だった。

 感染者のうち40人以上が、南部大邱の「新天地イエス教会」に集中。
この宗教団体は、カルト集団と形容されることが多い。

 大邱に隣接する慶尚北道で肺炎の症状を示していた60代の男性が19日に死亡し、
後に新型ウイルス検査で陽性だったことが判明した。
聯合ニュースによると、男性は20年以上入院していたという。

 大邱での集団感染は、61歳の女性から始まった。
女性は今月10日に発熱したものの、新型ウイルスに感染していると診断される前に、
同教会での礼拝に少なくとも4回参加していた。

 地元メディアはこの女性について、最近は外国への渡航歴がないという理由で
2度にわたりウイルス検査を拒否していたと伝えている。