https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00000623-san-cn
新型コロナ 心臓、肝臓、脳にも異常 中国が病理診断
3/4(水) 21:13配信産経新聞
 
【北京=西見由章】中国の国家衛生健康委員会は4日、新型コロナウイルスの感染者
では肺のほか脾臓(ひぞう)などのリンパ系器官、心臓や肝臓、腎臓、脳組織などに
も異常がみられたとする病理診断の結果を公表した。一部の患者の生体組織診断や遺
体の病理解剖を行い、新型肺炎の診療ガイドラインの改訂版に盛り込んだ。

肺では肺胞内の気体が減少・消失する現象がさまざまな程度で起こり、肺組織の出血
や壊死(えし)もみられた。またリンパ系臓器の脾臓の顕著な縮小やリンパ節細胞の
壊死も確認された。

このほか心筋細胞の壊死や肝臓の肥大、腎臓の異常、脳組織の充血・水腫などもみら
れたという。

診療ガイドラインの改訂版は、感染者の便や尿からウイルスが検出されたため、排泄
(はいせつ)物によるエアロゾル(微粒子)の発生や接触感染に注意すべきだと指摘
した。以前のガイドラインはウイルスの感染ルートとして、霧状に浮遊する粒子に混
じったウイルスを吸引することによる「エアロゾル感染」の可能性があるとの見方を
示していた。