https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-21/Q61KRTT0G1L201
ムーディーズ、ソフトバンクGの新ローンは信用評価上「ネガティブ」
日向貴彦 2020年2月21日 17:50 JST

米格付け会社のムーディーズは21日、ソフトバンクグループが計画している子会社株式
を担保にした資金調達について、信用評価上ネガティブとの見方を示した。
ムーディーズが発表した英文資料によると、資本構成の複雑性が増し、債務不履行(デ
フォルト)の際には優先債務を保有する投資家の立場を弱くする可能性があると指摘した。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスの柳瀬志樹シニアクレジットオフィサーはブル
ームバーグの電話取材で、ムーディーズでは「実質的に担保付き借り入れだとみていて、
この割合が増えると、シニア無担保の有利子負債を持つ投資家の劣後性が高まる」と述べた。

ソフトバンクGは19日、国内通信子会社のソフトバンクの株式を担保に、最大5000億円を
借り入れると発表した。期間は最長3年。 国内外金融機関16社から25日に借り入れる。
今回の借り入れはマージン・ローンと呼ばれる手法で、ソフトバンクGが保有するソフト
バンク株31億8292万株のうち、9億5300万株(21日終値で1.4兆円相当)を100%子会社の
日の出1号に貸し出し、日の出1号が金融機関から借り入れる形態を取る。
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