https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-21/Q60W22DWLU7101
中国の銀行、ウイルス感染拡大で問題債権比率ほぼ倍増も−S&P
Victoria Batchelor 2020年2月21日 11:15 JST

●中国経済への新型ウイルスの影響は1−3月に集中する可能性が高い
●基本シナリオの下では中国20年成長率は5%に押し下げられると予想

S&Pグローバル・レーティングは20日、新型コロナウイルス感染拡大で中国の銀行が
抱える問題融資債権がほぼ倍増する可能性があるとリポートで指摘した。
S&Pによれば、ウイルス感染拡大が中国の生産体制を混乱させており、企業と個人の
債務返済が難しくなり、最悪のシナリオでは、中国の銀行システムにおける問題債権比
率が倍近くに上昇することもあり得る。

中国経済に対する新型ウイルス流行の影響は1−3月(第1四半期)に集中する可能性
が高く、7−9月(第3四半期)までには回復がしっかりした足取りになるはずだと分析。
ウイルス流行が3月に落ち着き、4月には新たな感染が実質的になくなる基本シナリオの
下では、中国経済の2020年成長率は5%に押し下げられるとS&Pは予想した。
原題:Coronavirus Impact May Double Questionable China Bank Loans: S&P(抜粋)