WHOが“致死率3%程度” 専門家「今後 注意が必要」
2020年1月24日 13時45分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257631000.html

(前略)

こうした状況について、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は
「致死率がおよそ10%とされるSARSなどと比べると低いが過少に見積もってはいけない。
感染が続けばウイルスの性質が変化する可能性もあり、注意が必要だ」と指摘しました。

また、東北大学の押谷仁教授は
「今のところ、致死率はSARSより低いが、感染者が多くなると、亡くなる人が増える。
さらに、多くの人に感染を広げる『スーパー・スプレッダー』と呼ばれる患者が現れ、
大規模な流行が起きないとも限らず、油断すべきではない」と話しています。

そして、今回、WHOが現時点で「緊急事態にあたらない」としたことについて、
岡部所長は「緊急事態の宣言は感染拡大を食い止める手段として非常に有効だが、
同時に社会不安も引き起こすので、判断は妥当だった」とした一方、
押谷教授は「緊急事態は本来、国際社会に感染症が広がるリスクを踏まえて出すもので、
すでに宣言すべき状況だと思う」と述べました。