https://www.sankei.com/column/news/200201/clm2002010002-n1.html
【主張】不十分な緊急宣言 WHO事務局長の更迭を 政府は独自判断をためらうな
2020.2.1 05:00コラム主張

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が、新型コロナウイルスによる肺炎拡大をめ
ぐり「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。遅きに失した判断である。
WHOは1月23日の緊急委員会で、宣言を「時期尚早」と見送った。この直後から事態
は加速度的に悪化していった。

しかもテドロス氏は、「渡航や交易を制限する理由は見当たらない」と述べて渡航制限勧
告の見合わせを表明した。
「保健制度が整っていない国へウイルスが広がること」が最大の懸念とする自らの発言とも
矛盾する。現実を見ていない。WHOに任せていては、感染を抑え込むことに期待はできない。

≪習近平政権の代弁者か≫
テドロス氏はこれまでも、中国寄りの言動を続けてきた。
当初の宣言見送りには「中国の圧力があった」との仏紙の報道もある。テドロス氏は中国か
ら巨額インフラ投資を受けるエチオピアの元保健相・外相だ。感染当事国と向き合い「公衆
衛生上の緊急事態」に対処する司令塔には不適格であり、更迭を求めたい。