中国が日本から輸入した和製漢語
http://www.catv296.ne.jp/~t-homma/dd120404.htm
陳生保教授の論文「中国語の中の日本語」の論文から引用 

日本語が中国語のなかになだれこむ背景には、 中国が西洋の新語を積極的に輸入する事情があるほかに、
当時日本における新語のつくり方にも原因がある。 当時の日本では、 西洋の新語を訳すとき、
少数の音訳をのぞいて大部分は意訳をしていた。 しかも音訳であろうと、 意訳であろうと、
みな漢字を使っていた。 特に意訳の場合は、 ちゃんと中国語の造語法のルールを守ってつくられた。
(略)
要するに、 日本人は西洋のことばを日本語に訳すとき、 漢字を使って中国語の造語法の法則にしたがって
訳語を苦心惨憺してつくったと言える。 特に第三の 「動詞+客語」 の造語法は日本語にはもともとないばかりか、
日本語の文法とは正反対である。 こうしてできた日本の訳語が大量中国語のなかに入っても、
中国人はちょっと見知らぬことばだなと思うことがあったかもしれないが、 あまり違和感を持たなかったにちがいない。