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ロシアで内閣総辞職 プーチン氏、権力維持狙う
By Thomas Grove and Georgi Kantchev
2020 年 1 月 16 日 07:29 JST 更新

【モスクワ】ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相は15日、自身と閣僚が総辞職す
ると表明した。複数の国内通信社が報じた。首相と閣僚の選定方法の見直しを提案した
同日のウラジーミル・プーチン大統領の年次教書演説を受けた動きだ。

プーチン氏がこの日打ち出した憲法改正案は、任期の切れる2024年をもって自身が退任
した場合でも、後任の大統領の権限を制限する内容だ。プーチン氏は自身がトップを務
めている国家評議会の役割拡大も提案した。

地元メディアの報道によれば、プーチン氏は次期首相に連邦税務局のミハイル・ミシュ
ースチン長官を提案した。10年から税務長官を務めているが、比較的知名度の低いテク
ノクラート(高度な専門知識を持つ官僚)だ。この人事は議会下院が検討する。
アナリストらの見方では、プーチン氏はメドベージェフ氏を更迭した可能性が高い。
プーチン氏の長期支配に反発し、昨夏には約10年ぶりの大規模な街頭デモが発生していた。