アラスカの海に氷がない!平年の6分の1に激減 生態系に重大な影響必至
11/20(水) 11:14配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191120-00000129-spnannex-soci

米アラスカ州北西のチュクチ海の氷が平年の6分の1しかないことが明らかになった。
ワシントン大の調査船がこの一帯を航行したところ、氷の厚さはわずか76センチ。
いつもならば分厚い氷に覆われているはずの海域には、まばらな氷が漂うだけの“水っぽい”光景が広がっていた。

気象関連のデータセンターによれば11月7日に海氷が認められたエリアは10万2000平方キロで日本の国土の約4分の1。
これは平年の6分の1程度にしかすぎず、気候変動による影響が大きいと見られている。海氷ができる気温は氷点下1・8度。
地球全域を襲っている温暖化によって海に氷ができにくい環境になってしまったもようで、アラスカ沖の海はこれまでとはまったく違った状況になっている。

AP通信によれば、ベーリング海峡の北に位置しているチュクチ海の氷の調査は10月中旬から続けられているが、連日にわたって氷の量は平年の史上最少。
海洋学者のジム・トンプソン氏は「北極海で見られる“新たな秋”の光景が何を意味しているのかを現在、究明しようとしているところ」と語っている。