日本軍の慰安婦制度に関する資料を収集、展示しているアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam、東京都新宿区)は15日までに、戦時中に日本軍が設置した慰安所の所在地を示す「日本軍慰安所マップ」を、
インターネット上で公開した。2009年に作製したものを改訂して新たな情報を追加し、証言や各国の公文書などの裏付けとなる資料も一目で分かるように掲載した。
wamは「すべての世代の日本人にマップを見て事実を知ってほしい」と話している。


 マップでは、調査が行われたり、被害者が名乗り出たりしたアジア太平洋の23の国・地域について、日本軍が慰安所を置いた地点を表記。また、各地点について、
根拠を示す資料とその記述を分かりやすく掲載した。掲載された資料は、慰安婦にされた女性の被害証言や兵士の回想録、目撃証言のほか、日本軍や政府関係の資料、連合軍作成資料、被害国の実態調査といった公文書で構成され、データ数は数千に上る。