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文藝春秋 2019年8月号
▼霞が関コンフィデンシャル
ttps://bunshun.jp/articles/-/12688

★警察「2020年代」問題

 一方で、次の次≠フ長官・総監レースが、早くも大石吉彦警備局長、中村格官房長、露木康浩刑事局長の61年同期組に
よる三つ巴の争いになっている。
 なかでも一歩リードしているのは、旧民主党から自民党まで5年にわたって官房長官秘書官を務めた中村氏。次の異動で
次長に昇格し、次の次≠フ長官をほぼ手中にすることになりそうだ。
 露木氏は、玉突き人事で中村氏の後任の官房長に就き、通常なら総監ポストに回ることになるだろう。
 ただ、安倍首相の秘書官を6年務めた大石氏が総監に割り込む可能性も捨て切れない。「安倍首相は、総理秘書官経験者は
必ず各省庁のトップの事務次官か長官に据えると豪語し、実際に強行してきた」(警察庁幹部)からだ。
 とは言え、三氏はいずれも県警本部長の経験が全くなく、ほぼ警察庁、警視庁、官邸のトライアングルの中でキャリア人生を
送ってきた。「経歴が歪で、現場感覚も疎い」(警察庁OB)と指摘され、現場のノンキャリア組からも不安視されているという。