レアアース輸出制限も=対米報復で−中国 2019年05月29日16時47分

 【北京時事】米中貿易摩擦が激化する中、中国がレアアース(希土類)の
対米輸出制限に踏み切るとの観測が高まっている。
中国はレアアースを「重要な戦略資源」(習近平国家主席)と位置付けており、
国内メディアは米国の対中制裁関税への有力な報復措置になるとの見方を伝えている。

 29日付の共産党機関紙・人民日報は論説で、
中国は世界最大のレアアース生産国だと説明した上で、
「米国の電子製品や軍事装備などは(製造に欠かせない原料として)
中国のレアアースに深く依存している」と警告、
輸出制限で米国に打撃を与えることは可能との考えを示唆した。

 習主席は20日、レアアース産地の江西省を視察した際、
「レアアースは重要な戦略資源であり、再生不可能な資源だ」と述べ、米国をけん制。
経済政策を担う国家発展改革委員会は28日、
「レアアースは対米報復の切り札」との世論が広がっていると指摘した。

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