「徴用」問題 仲裁委に応じないなら首脳会談見送りを 自民
2019年5月29日 11時16分

太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、29日の自民党の会合では、
仲裁委員会の開催に韓国政府が応じないかぎり、
来月のG20大阪サミットでの日韓首脳会談は見送るべきだという意見が相次ぎました。

太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、日本政府は韓国政府に対し、
第三国を交えた仲裁委員会を開催するため速やかに手続きに入るよう求めたのに対し、
韓国政府は、これまでに開催に応じる姿勢を示していません。

29日開かれた自民党の外交関係の会合で、中曽根元外務大臣は
「韓国側は日本に責任転嫁し、誠意を持って対応しておらず、『なめられている』と
感じる。仲裁委員会の委員を任命しなければ、来月のG20大阪サミットでの首脳会談は
受けないとはっきり言うべきだ」と述べました。

また、ほかの出席者からも「今の日韓関係では首脳会談はありえないと伝えるべきだ」
といった意見が相次ぎました。

これを受け、外務省の担当者は「韓国側には、G20大阪サミットまでにこの問題を
解決するよう申し入れている。サミットには、37の国などの首脳が集まる予定なので、
優先順位をつけて会談を調整することになる」と説明しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190529/k10011933361000.html