https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44406680S9A500C1EA4000/
英で地方選、与党苦戦の公算 EU離脱混迷が影響か
2019/5/2 17:55

【ロンドン=中島裕介】英国のイングランドと北アイルランドで2日、統一地方選の投票
が行われた。2日深夜から翌日にかけて開票され、3日夜に結果が出そろう見通しだ。
現地メディアはメイ政権の欧州連合(EU)離脱協議の混迷の影響で、与党・保守党の苦
戦が濃厚と報じている。

英BBCなどによると、今年の地方選の改選対象は259自治体の地方議会の約8900議席。
4年周期で巡ってくる最も改選議席の多い年にあたる。6市長選も合わせて実施する。英
メディアでは約4900の改選のうち最大で1000議席失うとの報道も出ている。

保守党は「地方選は地方行政への審判だ」と訴え、EU離脱の混迷の影響を防ぎたい構え。
だが有権者がメイ政権への評価で投票先を判断するのは避けられない。保守党が敗れた
場合、その票が最大野党・労働党やEU残留を目指す自由民主党など、どの党に流れるか
も焦点だ。