>>710
 こちらが本日発表された景気動向指数の実物です。
 https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/preliminary1.pdf
 まちがいなく景気の後退局面に入ってますねぇ・・・これ。
 
 主にC1一致指数の動向なのですが、(上記PDFの2ページ目)
 「C3耐久消費財出荷指数」 −6.7
 「C5投資財出荷指数(除く輸送機械)」 −6.1
 「C2鉱工業用生産財出荷指数」 −2.8
 このマイナスがデカい。
 これらを平たく言うと「ものを作る材料」なんですが、なんで落ちたのかって言うと、輸出が滞っていると。
 こちらが、その1月の貿易統計です。
 http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2019_01.pdf
 中国向けの輸出が17.4%減という凄まじい数字を叩き出しているので、目立たないんですが、アジア向けも13.1%減という数字。
 よく見たら、2ページに輸出の減少品目が書いてあって・・・

 中国は
 電気回路等の機器 −38.9%
 プラスティック −27.5%
 半導体等製造装置 −24.8%
 アジアは
 半導体等製造装置 −34.0%
 鉄鋼 −17.2%
 電気回路等への機器 −23.3%

 分かり易く言ってしまうと「スマホの部品」ですね。(アジア向けの「鉄鋼」だけは違うと思うけど)
 中国の生産が回復するかどうかなんですが、回復しないようだと、他の売り先を探すのが今後の重点課題になってくると思われます。
 早い話が「TPPの拡大」「日EU・EPAの拡大」ですね。