豪与党、議会で過半数失う=前首相引退の選挙区で補選−モリソン氏に厳しい審判

 【シドニー時事】オーストラリアのターンブル前首相の議員辞職に伴う下院補欠選挙の投開票が20日、
シドニー東部の選挙区で行われ、複数の豪メディアによると、与党・自由党が議席を失った。
自由党が主導する与党勢力・保守連合は下院(定数150)の保有議席が75となり、過半数も失った。
保守連合は上院の議席でも過半数を持っていない。
来年5月までに行われる総選挙に向けて不安定な政権運営を迫られる。

 豪公共放送ABCによると、当選が確実となったのは無所属のケリン・フェルプス氏。
既存政党への不満票を吸収し、自由党が擁立した前駐イスラエル大使のデーブ・シャーマ氏らを退けた。
 今回の補選は自由党の内紛でモリソン政権が8月に発足してから初の国政選挙。
「モリソン政権に対する事実上の信任投票」として注目されたが、痛い敗北となった。(2018/10/20-19:00)

ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2018102000359&g=int


独立派、台北で集会=蔡政権の対中政策批判−台湾

 【台北時事】台湾独立を主張する民間団体「喜楽島連盟」が20日、
台北市内で民進党・蔡英文政権の対中政策を批判する集会を開いた。
同連盟は、蔡政権の対中政策を「弱腰」と批判。より強硬な姿勢を求めるとともに、
公民投票(国民投票)を通じて台湾名義での国連参加を実現するよう蔡政権に訴えた。

 蔡政権は、中国が求める「一つの中国」原則の受け入れを拒否する一方、
中台関係の現状維持路線を掲げ、中国を刺激する言動を極力抑えてきた。一部の民進党支持者には、
こうした蔡政権の姿勢が「生ぬるい」(60代男性)と映り、政権の支持率低迷につながっている。

 民進党は約1カ月後に迫った統一地方選の選挙戦が本格化していることを理由に、
党職員や公認候補がこの日の集会に参加することを禁止。
この集会にぶつける形で、台湾の主権を主張する別の集会を高雄で開催した。(2018/10/20-17:06)

ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2018102000439&g=int