米、INF全廃条約から離脱へ=ロシア違反と批判、来週伝達−NYタイムズ

 【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズは19日、トランプ米政権が
冷戦時代に旧ソ連との間で結ばれた中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱する見通しだと報じた。
ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が来週、ロシアを訪問し、
プーチン大統領に米国の方針を伝えるという。

 同紙によれば、トランプ大統領が近く、条約離脱を正式に決定する。
同政権が主要な核軍縮条約から脱退するのは初めて。
米国の条約離脱が、米ロ両国と中国を巻き込んだ新たな軍拡競争につながる恐れもある。

 1987年にレーガン大統領とゴルバチョフ・ソ連書記長(ともに当時)の間で調印されたINF全廃条約は、
米国と旧ソ連が保有する射程500〜5500キロの地上発射型弾道・巡航ミサイルの全廃を定めた。
ただ、米国は近年、ロシアが条約に違反して
中距離核戦力の開発を進めていると批判してきた。(2018/10/20-09:05)

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