東京五輪は「放射能オリンピック」


話はそれだけにとどまらない。今や世界では2年後に迫った東京オリンピックの開催を危ぶむ声まで上がり始めている。
昨年12月29日、米ニューヨーク・タイムズ紙は、「あなたはフクシマで野球ができますか?」と題した記事を掲載。
東京五輪の野球・ソフトボール会場の1つに予定されているあづま球場(福島県福島市)の一角に汚染土が積み上げられている様子を伝え、「(日本)政府は科学的な根拠のもと、正確な現状を伝えるべきだ」と非難している。


さらに10月11日のロイター通信は、2013年に安倍首相が五輪招致のプレゼンテーションで、福島の放射線状況について「アンダーコントロール(制御下にある)」
と断言したにもかかわらず、汚染水に限度以上の高濃度の放射性物質が含まれている現実を報道。このような状況を踏まえ、海外のメディアやネットユーザーからは
「Radioactive Olympics(放射能オリンピック)」と揶揄する言葉まで飛び出す有様だ。