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NATO首脳会議、国防支出で異例の再協議=トランプ氏要求で
2018年7月12日 23:51 

【7月12日 時事通信社】北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議は12日、ブリュッセル
で2日目の討議を行い閉幕した。首脳会議はこの日、日程を変更して国防支出問題を緊
急に再協議。トランプ米大統領が国防支出目標の前倒し達成を要求したためで、加盟国
による一層の努力を申し合わせた。しかし具体性には乏しく、「同盟の結束」に火種を
残した形だ。

ストルテンベルグ事務総長は終了後の記者会見で「(国防)支出増の重要性や新たな緊
急性に全加盟国が合意した」と語った。
NATOは初日の会議で、国防支出を2024年までに国内総生産(GDP)比で2%以上に高
める従来目標実現に向け、揺るぎない意思で取り組むことを再確認する共同宣言を採択
していた。しかしトランプ氏が一連の議論を蒸し返す異例の展開となった。

ロイター通信によるとトランプ氏は会議の中で、各国に対し「来年1月までに支出を増や
さなければ米国は独自の道を行く」と警告し、NATO離脱を示唆した。ただ、終了後の会
見では「NATOから離脱する必要はない」と語った。(c)時事通信社