https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-13/PBS6586KLVR501
ウォルマート、「買い手候補と一切協議せず」−西友売却報道否定
Jeff Sutherland 2018年7月13日 10:43 JST

●「決定下しておらず、日本事業の構築に責任持っている」と発表
●流通大手やファンドに打診と日経報道、3000億−5000億円規模か

米ウォルマートは日本事業の構築に責任を持っていると表明、傘下の小売りチェーン、西友
を売却する方針を決めたとの報道を否定した。
 ウォルマートは電子メールで配布した発表資料で、「ウォルマートは西友売却の決定を下
しておらず、買い手候補との協議を一切行っていない」と指摘。「当社は日本の顧客の変化
するニーズに対応していくため、将来に向けて日本でのビジネス構築を継続する」と説明した。
日本経済新聞は12日、ウォルマートが西友を複数の流通大手や投資ファンドなどに売却する
計画で、実現すれば3000億−5000億円規模になると報じていた。

世界最大の小売業者であるウォルマートは国際事業の見直しを進めており、最近ではブラジル
事業の過半数株式を売却。英国の小売りチェーン、アズダの経営権を譲渡することで合意した。
一方、インドの電子商取引大手フリップカート・グループの経営権を160億ドル(約1兆8000
億円)で取得した。
ウォルマートの国際事業のトップに今年就任したジュディス・マケナ氏は5月後半の記者会見
で、西友の業績に満足していると述べ、同事業は食料雑貨品への一段の集中と楽天との提携を
通じた「変革のさなかにある」と説明していた。
原題:Walmart Says It Hasn’t Made a Decision to Sell Its Japanese Unit(抜粋)