タライマ大玉研
黒電話、ムン副委員長、本邦ゴミがマジレスを降ろそうとする理由がよくわかりますねー

北の手玉に取られる轍を踏むな 福井県立大学教授・島田洋一
ttps://www.sankei.com/column/news/180529/clm1805290005-n2.html

≪安易な妥協が腰砕けを招いた≫
2008年、北朝鮮の「テロ支援国家指定」を解除したいライス国務長官らと全面反対の
チェイニー副大統領らが激しく対立していた。
チェイニー氏らの切り札的論点の一つが、「拉致で進展がない中、日本が納得しない。日米関係が壊れる」だった。

ところが6月13日、福田康夫内閣が、北朝鮮の拉致「調査委員会」設置と引き換えに制裁を緩和したとの声明を発する。
「調査」には期限を設けない一方、「すべての北朝鮮船舶に人道目的での入港を認める」などの日本側措置は即日実施したという。
米強硬派は梯子(はしご)を外された。日本国内でも当然批判の声が上がり、政府は入港解禁の撤回など再交渉を余儀なくされた。
これを北がすんなり受け入れる。

北の視線は米国内に注がれていた。拉致で進展があったと印象づけられれば、中身はどうでもよかったのである。
日本がさらに強く出ていればさらに譲歩しただろう。福田政権には大きな構図が見えていなかった。

北の思惑通り、ブッシュ政権は、日朝合意から約2週間後、「テロ指定解除に向けた手続きの開始」を発表した。
日本の安易な妥協が、米国内での宥和派勝利をも招来したのである。
北は同じ事態の再現を狙っていよう。北朝鮮の「態度軟化」に惑わされ、手玉に取られた福田政権の轍(てつ)
を決して踏んではならない。(しまだ よういち)