ウォルフによる新著の中で最も悲しい部分は、トランプが自身の予想に反して大統領
選に勝利したため、自身の仕事を不都合なもの、温室でのぜいたくな生活を邪魔する
ものとして扱っていることが示されている点にある。

第28代米大統領のウッドロー・ウィルソンはかつて「忠誠心は、自己犠牲の絶対原則
を中核に持たない限り何の意味もない」と語った。これはトランプ政権の核心をつい
ている。現政権には、犠牲や信念、心がほぼ存在しない。それも、トップに立つ男を
見れば驚きではない。