「外から五寸釘、ヤギや豚のような扱い」 1.5坪の小屋が物語る闇の歴史 沖縄に残る私宅監置跡

3/16 (金) 5:00 配信


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━沖縄本島北部に残る私宅監置跡。中は暗く、頑丈な鉄の扉が付いていた━


 精神障がい者を自宅の一室や敷地内の小屋などに閉じ込める「私宅監置」の跡が、沖縄本島北部に現存していることが分かった。
社会防衛の名目で、沖縄では1972年の日本復帰まで公認された制度で、狭い「座敷牢(ざしきろう)」に長年にわたって追いやられ、人権を踏みにじられた人々が大勢いた。

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 精神科医の呉秀三(1865〜1932年)が、私宅監置の悲惨な状況を調べ
「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸のほかに、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」
との言葉を残してから、今年は100年の節目に当たる。
県内で精神医療・福祉に携わる関係者らが、タブー視されてきた闇の歴史を掘り起こすとともに、小屋の保存や当事者たちの尊厳回復を求め動いている。(社会部・新垣綾子)