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【コラム】2人の「狂人」の手に任された韓半島 2017年10月09日11時37分
[? 中央日報/中央日報日本語版] comment17

トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長はお互い「狂人(madman)」
と呼ぶ。実際、2人は狂っていない。相手に恐怖感を与えて譲歩を勝ち取ろうとする
「狂人理論」が狂ったふりをさせているだけだ。この理論はアイゼンハワー大統領が韓国戦争
(朝鮮戦争)停戦協定を締結するために中国と北朝鮮を相手に初めて適用し、ニクソン大統領
がベトナム戦争を終えるためにソ連を相手に使った。核攻撃が威嚇手段だった。共和党から改
革党に、民主党に、そして再び共和党に党籍を変えるほど一貫性のないトランプ大統領は過去
の理論で、むやみに「瀬戸際戦術」をとる金正恩委員長と勝負している。

金正恩委員長は戦争をすれば体制が跡形もなく消えることをよく知っている。しかも韓国には
16万人の米国人、5万人の日本人、102万人の中国人が暮らしている。この人たちを犠牲
にしながら両国が韓半島(朝鮮半島)で戦争をするのは常識的に不可能だ。しかし非常識なチ
キンゲームが続けば常識がおかしくなる。もう自制しなければいけない。偶発的な衝突を防ぐ
ために可能な外交チャンネルをすべて稼働するべきだ。1994年の北核危機を収拾したカー
ター元米大統領が4日、ワシントンポストへの寄稿で「第2の朝鮮戦争が懸念される」と主張
した。また「米国政府が北朝鮮に平和協定締結のための高官級代表団を送るべきだ」と促した。

戦争で最大の被害を受ける我々が平和を築く主役にならなければいけない。北朝鮮に最大限の
圧力を加えるものの、北核解決のための現実的かつ包括的な妥協案を主導する必要がある。
そうしてこそコリアパッシングを防ぎ、朝米、米中の大妥協の中で安保利益を守ることができる。

トランプ大統領は米国の安保と経済を最優先に考慮し、一方的な行動をとる可能性がある。

「狂人を防ごうと米軍2万8000人を休戦ラインに配置している。ところが米国が得たものは
何か」と尋ねた人物だ。在韓米軍撤収の可能性を示唆したのだ。深刻な事態を予防するには米国
とさらに近づかなければいけない。