2017年5月16日、韓国・朝鮮日報は、韓国のアニメーション業界が日本などの海外勢に押され苦境に陥っていると伝えた。

韓国の昨年の「アニメーション産業白書」によると、韓国人が一番好きなテレビアニメとして挙げたのは、
アニメ「クレヨンしんちゃん」の韓国版「チャングは止められない」が最多の人気で26.4%、
次いで「ワンピース」(19.9%)、「名探偵コナン」(18.6%)、「ドラえもん」(10.0%)と、上位を日本のアニメが独占した。
韓国産アニメで最も善戦した「神秘アパート ゴーストボールの秘密」は、視聴率5.2%ほどだったという。

劇場公開のアニメ映画も同様だ。昨年1〜6月期に上映されたアニメ作品のシェアをみると、
ディズニー、ドリームワークスといった米国アニメが84%と圧倒的な人気を誇っている。
また今年1月に公開された日本アニメ「君の名は。」は、韓国における日本映画の観客数記録を360万人に塗り替えた。
これに対し、昨年1〜6月期に上映の韓国アニメは6作品合計の観客数が72万3000人にとどまっている。

韓国で国産のアニメといえば、ペンギンの「ポロロ」が主人公の「ポンポン ポロロ」がまず挙がるが、
制作会社のオコンがポロロを誕生させたのは2003年。以降、他社を含めてもポロロを超えるキャラクターは生まれていない。
記事によれば、この原因は、零細業態から抜け出せない韓国アニメ制作会社の環境にあるようだ。
例えば米ドリームワークスが1社で3500人を雇用するのに対し、韓国のアニメ制作会社は318社、従業員は4447人(15年)、
平均すると1社当たりの社員数は14人だ。また全体の3分の1を超える110社が、主に日米欧企業の下請けを行っている。

こうした現状を改善するため、専門家は、現在それぞれ独立する制作・流通・おもちゃメーカーなどが一つになり
「ワンストップ・スタジオ・システム」を構築すべきだと助言する。CJ E&Mアニメーション事業本部のソク・ジョンソ制作局長は
「海外市場にも通用するキャラクター製品を開発するため、企画からマーケティングまで
総合的な事業計画を立て、競争力をつける」ことが重要だと述べた。

記事を受け、韓国のネットユーザーからは「韓国アニメは絵が違うだけで内容が全部同じ」
「韓国のアニメは単なるおもちゃの広告。新しいお友達ができました、買ってね、という感じ」と、
韓国アニメの問題点の指摘が多数寄せられている。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)
http://sp.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=178569&;ph=0