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安倍外交の悩み「谷内後任問題」
NSC「次期局長」の適格者がいない
ttps://www.sentaku.co.jp/articles/view/17352
 経緯はこうだ。今井氏は安倍首相の名代として5月に北京で開かれた「一帯一路」に関する国際会議に出席した。中国が主導する
広域経済圏構想「一帯一路」構想は、日米が推進した環太平洋経済連携協定(TPP)に対抗する枠組みだ。安倍首相の親書を携えた
今井氏は、その構想に前向きなメッセージを伝えた。来年の安倍首相訪中と習近平国家主席来日への地ならしだった。
 政権としての判断であれば、それに従うのが官僚の務めだ。谷内氏が吏道として看過できないと思ったのは、外交・安全保障政策
の最高意思決定機関「国家安全保障会議」で決めたはずの親書の内容を、「今井氏がNSCに再び諮ることなく、書き換えた」(閣僚
経験者)からだったと解説された。黙認したのは安倍首相ということになる。
 菅義偉官房長官も、麻生太郎副総理兼財務相も、この一件では、谷内氏に同情的だったとされた。もっとも「親書書き換え」疑惑は、
引き金に過ぎなかった。谷内氏はこの件以外でも今井氏の外交への介入を苦々しい気持ちでみつめていた。
 一つはロシアだ。安倍首相とロシアのプーチン大統領との良好な関係は日本外交の資産だが、経済協力を柱とした北方領土問題
への傾斜は、今井氏らがけん引した。「二島返還なら可能性がある」という楽観的な見通しは、ものの見事に外れた。前のめりで
突っ込んだ北方領土問題は、「今や敗戦処理に近い」とまで酷評される。