インドネシアのみならず東南アジアでは料理に大量の味の素を使う。その量は日本どころの話ではない。
屋台などで調理しているときにチェックするとよくわかる。そういう日常の商品がイスラムの教えに反するものが使われていたということである。

この時は日本政府も乗り出して必ずしも豚肉由来の成分ではないということで納得していただいたようであるが、
その後もこの味の素と日本に対する不信感というのは尾をひいたようで、インドネシアにおいて「日本人」に対する侮蔑用語は「アジノモト」になったというオチがつきました。

国際社会では宗教的なタブーというのはもはや常識レベルでわきまえなければならないと、その相手を嫌な目にあわせることになるし、こちらも痛い目に会うということですね。

さて、ところが、まだこれをわかってない人がいました。そればかりか、そういう国際的な配慮に日本は付き合う必要はない、と。
まあ、そういう方もいらっしゃるとは思うのですが、それが2020年のオリンピックを間近に控えた東京都議会議員に立候補せんとする人というならば、ため息が出る話です。
(中略)
世俗派が大勢のインドネアで味の素に豚肉由来のものが入っているのではという疑惑だけで、外交問題になったくらいですよ。
これが国家や自治体レベルで、日本に来るとハラムで禁止された豚肉が無差別に入っているし、それが日本の文化だから仕方ないでしょ、と言ったらどういうことになるか

そんなところに「豚肉を食べる恐れがある事がどうしても嫌ならば、そもそも日本に来るべきではない」ですか。呑気すぎて、さすがですねえ。

こんな、オリンピックもあるのに国際的な人権意識も希薄としかいいようがなく、国際問題になりかねない暴論をひとくさり唱えて
ご満悦な支部長をかかえる「日本のこころを大切にする党」ってやっぱりすごいとしかいいようがないですね。日本のこころが大切すぎるなら国際感覚は問われないということでしょうか。
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