ネット上の言葉は時に凶器となりうる。
「SNSは匿名で、安全地帯から物が言えると思い込んでいる人が多いので、ある種の達成感が得られやすい。攻撃した相手がショックを受けたり動揺していたりするのがSNS上で分かると手応えを感じ、さらに多くの人から賛同を得られると『こんなに人のために役立った』という自己有用感が強くなります」
 さらに攻撃に陥りやすい人の心理状態として「いろんなことがうまくいかず、自分は一生懸命やっているのに報われないとか認めてもらえないとか、現状に不満や不本意な思いを持っていると考えられます」と分析。そのうえでこう続ける。
「仕事などが順調な人や、評価されている人を見ると、この人たちがいるから自分は報われないんだという気持ちになり、それをぶつけるために中傷してしまうのかもしれません」