電通グループは12日、2019年12月期の連結業績予想を下方修正し、
純損益が従来の62億円の黒字から808億円の赤字に転落すると発表した。
営業損益は33億円の赤字(従来予想は609億円の黒字)になる。
通期の純損益赤字は09年3月期以来で、営業赤字は01年11月の上場以来初めて。
競争激化などによる中国や豪州の事業不振が影響した。

 電通グループが19年12月期の業績を下方修正するのは昨年の8月、12月に
続いて3回目。海外の不振を踏まえて事業の将来性を見直した結果、
ブランド価値に当たる「のれん代」を減損処理して約701億円の損失を
計上することになった。