【放送法4条撤廃】安倍首相、批判報道に不満か…民放解体に放送業界は警戒 「政権のおごりだ」


安倍首相が目指す放送事業の見直しは、
放送法4条などの規制の撤廃が目玉となる。
背景には、首相に対する批判的な報道への不満があるようだ。

 今回の規制緩和は、AbemaTVに代表されるような
「放送法の規制がかからないネットテレビ」(首相)などの放送事業への参入を狙ったものだ。首
相は衆院選直前の昨年10月、AbemaTVで1時間にわたり自説を述べた経緯もある。
政治的中立性の縛りを外せば、特定の党派色をむき出しにした番組が放送されかねない。

 ネット事業者などに放送事業の門戸を開放すれば、
地上波キー局をはじめとする放送事業者の地盤沈下につながる。
首相の動きに、放送業界は「民放解体を狙うだけでなく、
首相を応援してくれる番組を期待しているのでは。政権のおごりだ」と警戒を強めている。