https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20140322-00033799/

引用となるためには、次の5つの条件が必要です。

 引用される著作物が公表されていること
 引用部分と自分の著作物とが明瞭に区別されていること
 自分の文章と引用文との間に主従関係があること
 報道、批評、研究など正当な目的があること
 出所の明示
誰かが書いたもので、すでに公開されているものを、あなたの文章の中で、あなたが書いたものではいとはっきりわかるように、表記しなくてはなりません。

分量的にも内容的にも、あなた自身の文章が主(メイン)であり、引用文は従(サブ)でなければなりません。
また、報道、研究など正当な目的であることが必要です。集客のためなどはだめです。さらに、引用したものについて、誰がいつどこで発表したものかをはっきりと示さなくてはなりません。

1〜5の条件が全て満たされて、初めて「引用」と認められます。誰かの文章のかなりの量を何かに掲載したい場合など、1〜5のどれか1つでも当てはまらず、引用のわくから外れば、「転載」になるでしょう。
著作権者の許可が必要です(印刷物でもネット上でも同じです)。

さらに、本来は転載なのに、あたかも自分が書いたように示してしまえば、それはもう、剽窃(ひょうせつ)、盗作、論文盗用などと呼ばれます。
剽窃とは、他人の作品や論文、学説を盗んで、自分のものとして発表することです。

著作権があるものを勝手に使えば、著作権法違反ですが、著作権者が著作権を放棄していても、剽窃にはなります。剽はかすめ取るの意味、窃はこっそり盗むの意味です。