抗生物質は淋菌に 対して「血中濃度依存的」に働きます。短時間であっても血中濃度が高いほどよく効くのです。
ですから淋病と診断したらすぐに注射が必要です。飲み薬で血中 濃度を上げるには大量の服用が必要ですし、飲んでから腸管で吸収されて血中濃度があがるまで数時間かかります。
ですから淋病の治療には注射薬が必要なので す。その代わりだらだらと薬を飲んでいる必要はありません。

反対にクラミジアは「時間依存的効果」ですから、有効血中濃度を2週間維持していなければなりません。すなわち2週間毎日薬を飲み続ける必要があるのです。
淋病とクラミジアが合併する場合では、はじめに淋病の治療を優先させ、その後じっくりクラミジアを治療します。