今年のノーベル賞の発表が始まった中、韓国・SBSが「韓国のノーベル賞受賞者は2人?面白いノーベル賞の話」と題する記事を掲載し、ネットユーザーの注目を集めている。

記事によると、韓国は2000年に金大中(キム・デジュン)元大統領がノーベル平和賞を受賞した後、一人も受賞者を輩出できていない。しかし昨年、ネット上では「韓国出身のノーベル科学賞受賞者(自然科学分野での受賞者)」と題する文章が話題になったという。
韓国には物理学賞や化学賞、生理学医学賞を受賞した前例がないにもかかわらず、なぜこのような書き込みが登場したのだろうか。

ノーベル賞委員会のホームページで受賞者を出身地別に分けると、韓国は「2人」と表示される。金大中元大統領と1987年にノーベル化学賞を受賞したチャールズ・ピーターソンだ。
ノルウェー人の父と日本人の母を持つピーターソンは1904年10月3日に韓国釜山で生まれた。海洋エンジニアだった父が当時、英国の管理する釜山税関で働いていたためだ。

クラウンエーテルという新たな有機化合物合成法を発見した功績が認められてノーベル賞を受賞したピーターソンの受賞当時の国籍は米国だが、釜山で生まれたために受賞者を出身地別で見ると韓国に振り分けられるということだ。
昨年、ピーターソンに関する書き込みを見た韓国のネットユーザーらは彼に「釜山男」というあだ名をつけて歓迎したという。

この報道を見た韓国のネットユーザーからは「おかしい。出身地が釜山という理由だけで、ノルウェーと日本のハーフを釜山男と呼んで韓国人扱いするなんて」「すごいことをした時だけ韓国人扱いするこの国が恥ずかしい」
「国籍が米国ならどこで生まれても米国人。ベンツが韓国の蔚山で車をつくったら韓国車になるの?」など、ピーターソンを韓国のノーベル賞受賞者とすることに反発する声が相次いでいる。

また「これ以上は増えないだろう」「大した支援もしないのにノーベル賞を狙う身勝手な国が韓国」などと嘆く声や、「韓国がノーベル賞を受賞できない最大の理由は国家競争力が不足しているため。
韓国の研究チームのこれまでの成果を見ると、ノーベル賞をもらう資格は十分あるのに」と分析する声も。