スタジアムの防災で意識調査へ11月8日 18時17分動画nhk
南海トラフ巨大地震で津波の被害が想定される鳴門市のスタジアムの防災対策に役立てようと、市や大学などは、今月、サッカーの観客を対象に、被害想定への認識や地震が起きた時の行動などを確認する意識調査を初めて行うことになりました。
鳴門市にあるポカリスエットスタジアムは災害時の緊急避難場所になっていますが、南海トラフ巨大地震では、津波が押し寄せ、最大3メートルほど浸水するおそれがあるため、観客や地元の住民の安全をどのように確保するのかが課題になっています。
このため、鳴門市と徳島大学、それに、このスタジアムをホームにしている徳島ヴォルティスは、観客を対象に、初めて意識調査を行うことになりました。
これに先立って、徳島大学では、8日、調査を担当するメンバーが会議を開き、スタジアム周辺の被害想定への認識や観戦中に地震が起きた時の行動など7つの質問項目や調査方法を確認しました。
調査は今月11日のサッカーの試合の前に行われ、徳島大学などは、その結果をもとに新たな防災対策に取り組むことにしています。
徳島大学環境防災研究センターの中野晋教授は「最大で1万人近くの観客が集まるスタジアムで、地震が起きた時に大混乱にならないように、3者でしっかり連携して対策を進めたい」と話していました。