0001田杉山脈 ★2019/05/13(月) 18:08:45.16ID:CAP_USER
経済のグローバル化が進み、外国語を学ぶ必要性は増加の一途を辿っていますが、「この年齢からでは外国語をマスターすることは不可能なのでは?」という不安の声も聞こえてきます。そんな不安に対して、MITの科学者が「20歳を超えた大人の英語習熟速度は子どもとほとんど差がない」ことを研究で明らかにしたと、ネイティブと外国語で会話できるオンラインコースを提供するChatterbugのCEOであるスコット・チャコン氏が紹介しています。
認知科学に関するジャーナルである「Cognition」に掲載された「第二言語習得のための臨界期(A critical period for second language acquisition)」という研究は、約67万人の英語話者と英語学習者を被験者として、学習の上達率と年齢の関係などを調査したものです。研究では「英語力」なるものを定義するために、「英語力を測るクイズ集」を用いたとのこと。以下の画像はこのクイズの一例で、「Every hiker climbed a hill」という英文はどちらの図を示すのか選択するというものです。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/adults-learn-language-speed/1_1rutq4uB-XnvOz_bnbYhBA_m.png
実験に参加した英語のネイティブスピーカーの正解率はおよそ90%以上だったので、この研究では「ネイティブのような英語力」を「クイズの点数が100点満点で90点以上」と規定したそうです。なお、先ほどの例では「それぞれのハイカーがおのおのの山を登っている」という解釈が正しく、上の絵が正解となっています。
20歳以降から英語の学習を開始した人の、クイズの点数(縦軸)と学習継続年数(横軸)をグラフにすると以下のようになったとのこと。このグラフにはクイズの結果が上から25%までの人しかプロットされていないそうですが、学習1年目では平均点は85点ほど。点数は徐々に上昇して、学習8年目ではネイティブ相当の90点に到達します。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/adults-learn-language-speed/1_LNOS7St346gdYSHF-9kIFg_m.png
他の年齢もグラフに図示すると以下の画像のようになります。赤色のグラフは5歳より前から英語の学習を開始した人で、黄色では5歳以上から10歳未満、緑色は10歳以上から20歳未満、青色は20歳以上になってから英語の学習を開始した人です。また、いずれも成績が上位25%に入った人の結果のみを活用しています。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/adults-learn-language-speed/1_P-7cF1El9WnRBX2_ewi6aA_m.png
グラフを見ると、10年目以降のクイズの結果に差はあるものの、いずれも学習7年目の前後でネイティブ相当の点である90点をクリアーしており、英語の能力の向上速度にあまり年齢は関係しないということが示されています。また、学習1年目でもクイズの平均点は8割を超えています。
また、研究では「18歳以前に学習を始めるとネイティブのような英語文法を修得できる可能性が高い」ということも明らかにされているそうですが、「なぜ18歳が1つの分岐点なのか」という点に関して、論文では「18歳から人間の生活環境が変わる」という点が指摘されています。18歳以前の子どもは基本的に授業などで英語を学習しており勉強時間を確保することは容易です。一方、18歳以降では大学の入学や就職など、生活環境に変化が訪れ、1日に規則正しく言語のための勉強時間を確保することは難しくなります。
チャコン氏は「20歳以降でも英語の勉強を始めるのは遅くありません。ネイティブ相当の点数である90点に達するまでには10年の勉強が必要ですが、1年続けただけでもクイズの点数は80点を超えます。ネイティブレベルとまで行かなくとも『非常に優秀』なレベルに達することは困難ではありません」とコメントしています。
https://gigazine.net/news/20190513-adults-learn-language-speed/
認知科学に関するジャーナルである「Cognition」に掲載された「第二言語習得のための臨界期(A critical period for second language acquisition)」という研究は、約67万人の英語話者と英語学習者を被験者として、学習の上達率と年齢の関係などを調査したものです。研究では「英語力」なるものを定義するために、「英語力を測るクイズ集」を用いたとのこと。以下の画像はこのクイズの一例で、「Every hiker climbed a hill」という英文はどちらの図を示すのか選択するというものです。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/adults-learn-language-speed/1_1rutq4uB-XnvOz_bnbYhBA_m.png
実験に参加した英語のネイティブスピーカーの正解率はおよそ90%以上だったので、この研究では「ネイティブのような英語力」を「クイズの点数が100点満点で90点以上」と規定したそうです。なお、先ほどの例では「それぞれのハイカーがおのおのの山を登っている」という解釈が正しく、上の絵が正解となっています。
20歳以降から英語の学習を開始した人の、クイズの点数(縦軸)と学習継続年数(横軸)をグラフにすると以下のようになったとのこと。このグラフにはクイズの結果が上から25%までの人しかプロットされていないそうですが、学習1年目では平均点は85点ほど。点数は徐々に上昇して、学習8年目ではネイティブ相当の90点に到達します。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/adults-learn-language-speed/1_LNOS7St346gdYSHF-9kIFg_m.png
他の年齢もグラフに図示すると以下の画像のようになります。赤色のグラフは5歳より前から英語の学習を開始した人で、黄色では5歳以上から10歳未満、緑色は10歳以上から20歳未満、青色は20歳以上になってから英語の学習を開始した人です。また、いずれも成績が上位25%に入った人の結果のみを活用しています。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/13/adults-learn-language-speed/1_P-7cF1El9WnRBX2_ewi6aA_m.png
グラフを見ると、10年目以降のクイズの結果に差はあるものの、いずれも学習7年目の前後でネイティブ相当の点である90点をクリアーしており、英語の能力の向上速度にあまり年齢は関係しないということが示されています。また、学習1年目でもクイズの平均点は8割を超えています。
また、研究では「18歳以前に学習を始めるとネイティブのような英語文法を修得できる可能性が高い」ということも明らかにされているそうですが、「なぜ18歳が1つの分岐点なのか」という点に関して、論文では「18歳から人間の生活環境が変わる」という点が指摘されています。18歳以前の子どもは基本的に授業などで英語を学習しており勉強時間を確保することは容易です。一方、18歳以降では大学の入学や就職など、生活環境に変化が訪れ、1日に規則正しく言語のための勉強時間を確保することは難しくなります。
チャコン氏は「20歳以降でも英語の勉強を始めるのは遅くありません。ネイティブ相当の点数である90点に達するまでには10年の勉強が必要ですが、1年続けただけでもクイズの点数は80点を超えます。ネイティブレベルとまで行かなくとも『非常に優秀』なレベルに達することは困難ではありません」とコメントしています。
https://gigazine.net/news/20190513-adults-learn-language-speed/