感情を抑え込み、悶々(もんもん)としていたところ、泣くことで気持ちがスッキリした、という経験はあるだろう。悪天候に泣く、悲運に泣く、など泣くことはネガティブな使われ方も多いが、プラス面もある。

泣くときに分泌される涙を医学的には涙液と呼び、主に二つの役割がある。一つめは平常時。角膜など目の組織に栄養や酸素を供給し、異物や雑菌の侵入を防ぐ。また、角膜の表面を涙液により滑らかな曲線にすることで、鮮明...

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