「5日間固形食品を一切摂取しない」という断食の後に3カ月ダッシュダイエットを行いました。
その結果、断食を行ったグループでは体重と血圧が有意に低く、体重と血圧の減少効果が実験終了時
まで持続し、高血圧治療薬が不要になるケースすらあったと判明。さらに研究チームはAIを用いて
実験結果の統計分析を行い、体重と血圧の減少効果が高血圧治療薬に起因するものではなく、
断食に起因するものだと確認しました。

研究チームは、「腸内細菌叢(腸内フローラ)の改善」が今回確認された差を生み出したとみています。
被験者の便から腸内フローラを調べたところ、絶食期間中に腸内フローラが劇的に改善しており、
この改善効果はその後のダッシュダイエット期間中にもある程度持続していました。今回の結果に
ついて、フォルスランド博士は「高食物繊維・低脂肪の食事療法で結果が出ない場合、腸内
フローラ内に食物繊維を発酵させ脂肪酸に変える腸内細菌が不足している可能性があります。
こうしたケースでは、断食で腸内フローラを改善するというのは良い考えです」とコメントしています。