>>314
以下、プロの対局規定の話なので、アマチュアなどは違い規定で対戦しているのを前提としての話。

持将棋の項に、「両対局者の合意に至らない場合で、手数が500手に達した場合は持将棋
とする。ただし、500手指了時点で王手がかかっている場合は、連続王手が途切れた段階
で持将棋とする。」というものがある。

細かい事を言うと、持将棋は「勝負なしで、初手からやり直し」扱いなので、引き分けではない。
持将棋の記録がつくのはタイトル戦の番勝負の時だけで、通常は記録に残らない。
なお、双方合意により持将棋とする事もできる。

もしこのルールを厳密に適用し、かつ最善手順が500手を超える時は、将棋というゲーム
は引き分けですらなく、決して勝負がつかないゲームという事になる。あくまで理論上の
想定だけどね。

#ちなみに千日手は、千日手成立時点で1局としてカウントされて、先後入れ替えてもう1局
#対局する事になる。これは千日手は先手が打開すべきものという暗黙の合意があるから。
#こちらも、ゲームの性質が千日手であるなら、先後入れ替えて延々対局が続く事になる
#事から、勝負がつかないという帰結になる。


また、500手ルールを無視した場合、対局者同士の協力なしに1000手も行くような手順が
存在するのかという問題も出てくる。可能性は、1000手以内に必ず勝負がつく、1000手の
間同一局面が出ずに延々と対局が続く、同一局面がどうしても出てしまうので千日手になる、
の3通り。これはやってみないとわからないが、千日手でった場合は、前述のとおり勝負が
つかないゲームとなる。