ナナフシの巨大種は色々と喧伝されたが
体長30cmとか書いてあったり足を入れて45cmとか言われたりしたうち
殆どの展示物で「頭から腹先の木の葉上の突起(尾毛の変化したもの)を含めて28cm、その尾毛を除いたら25cm未満」というのが大半で、
そういうのを除いたらただうすら長いだけで騒ぐほどのは少ないなあって感じだった

じゃあ頭から腹先まで30cmオーバーはいないのか?と思ったら、東南アジアに何種類かPhobaetics属のナナフシで
頭から尾毛を含まない体長で32cmとか35cmなんてのがいてこれが最大かと思ってたら、
中国最南部でPhryganistria属のナナフシで尾毛込みだが36cmで、しかも足込みの全長で初の60cm越えの62cmでこれが最大って事になっている
アフリカやマダガスカルから報告されていたものは尾毛含めて25~28cmでこれらより小さいし
南米だと23cmのCladomorphus属のナナフシが最大

今回のオーストラリアの種類もかなり大きいのは事実だがこれも尾毛込み28cmで、世界最大を狙うなら大騒ぎするほどではない
だが熱帯ではなくやや冷え込む事もあるような亜熱帯の山地帯で見つかったのは興味深い
記事でも「大きいのは山地で寒さに耐えるためかもしれない」なんて書いてある
ベルクマン法則は恒温動物限定で変温動物は暑い方が大きくなるというが、それでも限界はある
あと今回の種類はかなり太いのも面白い。だから40gもある

オーストラリアの暖かい地域には最大26cmクラスのナナフシがいて、現地の飼育マニアがこれを世界一のサイズに
品種改良して育つか調べてやるなんて息巻いていた事もある

オーストラリアでごついナナフシだと、ロードハウ島にいた「ロードナウナナフシ」という体長15~20cmでやたら太いナナフシが色々有名で
この種類は船乗りが持ち込んだクマネズミのためロードハウ島本島では絶滅したが
近くの尖った岩山の島のボールズピラミッドの岸壁で生き残っており
これをなんとか集めて人工飼育に成功した
だが親が少なかったので、奇形になる個体も多いなど問題も起きている

ニューギニアにも大型ナナフシが複数いるが、トビナナフシ類で体長もそこそこで翅がやたら大きいニューギニアオオトビナナフシや、
腹が節くれだって迫力のあるMacrophasma biroiという種類などがまあ25cmオーバーとなる