※12/12(火) 7:09配信
時事通信

 宇宙初期の銀河の星間ガスに含まれる窒素の量が、炭素や酸素と比較して予想以上に多かったことが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測データで分かったと、東京大と国立天文台などの研究チームが11日、発表した。銀河に多数のブラックホールが存在し、恒星外層の窒素を剥ぎ取った可能性などが考えられるという。

 宇宙が約138億年前に誕生した際は、水素とヘリウム、微量のリチウムしか存在しなかった。生命を形作る炭素や窒素、酸素などの元素は恒星内部の核融合で生成され、超新星爆発などによって宇宙空間に放出されると考えられている。

 東大宇宙線研究所博士課程の磯部優樹さんと大内正己教授らは、JWSTが近赤外線で観測した初期宇宙の銀河71個のデータを解析。その結果、宇宙誕生から4億~9億年後に当たる134億~129億光年先にある銀河3個では、炭素と酸素に対する窒素の比率が非常に高かった。

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