ウクライナ軍は同国南部ザポリージャ州と東部ドネツク州の前線で暗闇を支配している。最近始まったウクライナ軍の反転攻勢が3週目に入り、同軍の攻撃はますます夜間に行われるようになっている。

夜間作戦への移行は、同盟国から数百両の近代的な戦車や戦闘車両が届き始めた1月までは不可能だった。受け取った車両がロシア軍のものより最も優れている点は、完全な暗闇でも数キロ先の敵を見つけられる赤外線暗視装置などの光学機器だろう。


(中略)


ウクライナ軍の夜間の優位性は、同軍の前進を支えている。あるロシア人ブロガーは、夜間でも「昼間と同じようにはっきり見える」と書いている。

最高の光学機器は、第33独立機械化旅団と第4独立戦車旅団が運用する戦車レオパルト2に搭載されたものだろう。これらの旅団は、西側諸国が供与したドイツ製レオパルト約100両のうち、4、5両を失った。

だがそうした損失はレオパルトの有効性を否定するものではなく、特に長距離の砲撃合戦ではレオパルトは威力を発揮する。夜間となるとその有効性は一層際立つ。ブロガーの1人は「外国製の戦車がたくさん投入されている。それらは特に夜間に非常に正確に発射する。レオパルトに関して言えば、赤外線暗視装置はいまいましいほど価値がある」と指摘した。


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2023.06.18
https://forbesjapan.com/articles/detail/63960?read_more=1