猛禽類を例にすると
東南アジアではベルクマンの法則に準じるような法則により
あまり大型の猛禽類が、フィリピンを除くほとんどの地域で存在しない
最大でもカザノワシとか
日本みたいにイヌワシ、クマタカ、オジロワシ、オオワシといった
大型で3kg越えの種類はいない

温帯だとイヌワシならウサギをメインに狩れば良いが
東南アジアでもウサギはいるもののあまり多くなく、またこれも小さいのが多い
カザノワシだって「他の鳥の巣を襲いヒナを取るのがメインの餌」というものだ

クマタカの仲間は世界の暖かい地域に多いのだが、日本のクマタカは世界で2番目に巨大である
北方の寒い所で森にサルやカモシカがいて、その子供を襲う、というところでニッチに嵌った

オジロワシやオオワシは沿岸部に集まるサケなどを捕まえる、というニッチがある
東南アジアではこういうものを猛禽の得意な様式で捕まえる、というニッチが
ちょっと無いわけだ

ところでフィリピンを除くと書いたが、フィリピンだけはオオワシとほぼ同大のフィリピンワシがいて
深い森の樹冠にいるサル類や大型のリスなどを餌にしている
そもそもサルが森の樹冠に常時いて、常緑の木の葉を反芻までして食べて数を増やせる環境は
落葉樹の多い温帯では成立しない
そういうニッチに嵌れば大型の猛禽類が出来てしまう
東南アジアの他地域だとネコ科の中型種などで木の上まで登って来てヒナを襲うものもいて
こういう生態が成立しにくい

また東南アジアの例だけで熱帯では平均したら猛禽は小さいのか?というと
アフリカでソウゲンワシがトンビ並みの生息密度で見られるところもある
ソウゲンワシは80cm3.5kgでかなり大きいが死肉をもよく食べ
大型哺乳類の多いアフリカ草原地帯に適応している