米MIT(Massachusetts Institute of Technology)の研究チームが開発した「Chip-less wireless electronic skins by remote epitaxial freestanding compound semiconductors」は、チップやバッテリーを搭載せずにワイヤレス通信を行う電子皮膚(e-skin)ベースのウェアラブルセンサーだ。皮膚にフィットするよう貼り付けられ、着用者の脈拍や汗などの生体信号を検出してスマートフォンに無線送信してモニターできる。
□Chip-less wireless electronic skins by remote epitaxial freestanding compound semiconductors | Science(英文)
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abn7325

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手の甲に提案フィルムを貼り付けている様子

 近年、フレキシブルで伸縮自在なセンサーや皮膚に貼り付ける粘着パッチなど、電子皮膚ベースの健康管理プラットフォームが登場している。従来のワイヤレス電子皮膚は、NFC(近距離無線通信)やRFID(無線自動識別)チップ、マイクロプロセッサ、ADC(アナログ・デジタル・コンバーター)などの硬い集積回路チップを必要とし、柔軟性に欠けることが大きな課題となっていた。

 さらに、ワイヤレス電子皮膚システムの電力制約を考えると、これらのチップによる高い電力消費は、ADCの電力と感度のトレードオフによる、感度の低下、過度の発熱、通信距離の減少につながることが多い。

 この研究では、硬いパーツを必要としない、皮膚に貼り付ける柔軟なフィルムセンサーを提案する。このフィルムは、ひずみ感度、電力効率、幅広い外部刺激に対するセンシングプラットフォームとしての汎用性と長期装着性に優れている。

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(左)従来のチップを用いたワイヤレス電子皮膚、(右)今回提案のワイヤレス電子皮膚
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手首にフィルムを貼り付けて計測している様子
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脈拍モニタリングのために首筋に装着した様子

(詳細は元ソースでご覧ください)

2022年08月22日 08時00分 公開
ITmedia NEWS
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