LSIというものが可能だという認識はあって、それならLSIで
ワンチップコンピュータというものが作れるはずだということは
i4004よりも前から提案や議論はされていたはずだが、
商売になるかどうかわからない話(LSI製造の歩留まりが悪いなど)
には皆二の足を踏んでたわけだ。

 i4004は、ワンチップではコンピュータになってなくて、
複数のチップを組み合わせた「システム」として設計製造された。

つまり1つのLSIにコンピュータを構成するための必要な機能すべてを
盛り込むのではなくて、複数の機能別のチップに分割して全体として
コンピュータを実現する。

 そうしてそれがその後の主流になった。その方が組み合わせが
いろいろ選べるし、周辺とのインタフェースもとりやすいし、
メモリのサイズなども必要に応じて付けることができる。
用途ごとにLSIのワンチップコンピュータをおこすよりはずっと
フレキシブルであり、チップの製造も回路規模が小さくなるから
歩留まりの面でも有利に。特にメモリ回路は規則的パターンで
構成されているので、別チップにした方がなにかと都合が良かった。
初期のマイコンはCPU部分のクロックがそれほどはやくなかったので、
CPUとメモリ間のバス幅だとかアクセス遅延によるバンド幅のネック
などはそれほど問題ではなかったこともある。ICパッケージのピン数
の制限(初期のLSIチップパッケージのピン数はとても少ない)が設計
を制約していたりもした。